- しんか
- I
しんか【心火】(1)(ア)激しい怒りや憎悪の感情を火にたとえた語。 心の火。 胸の火。
「~を燃やす」(イ)神の怒りによって発する火。 「彼の神は雷(イカズチ)の神として嗔(イカリ)の~を出だせるなり/今昔 11」
(2)幽霊・死者・墓の周囲を飛ぶ火。「怪しい哉~ぱつと燃え上り/読本・稲妻表紙」
(3)歌舞伎で, 人魂(ヒトダマ)を表すために燃やす火。IIしんか【心窩】胸骨の下方中央の, 少しくぼんだ所。 みずおち。 みぞおち。 しんわ。III「~部」
しんか【深化】深まっていくこと。 深刻になること。IV「思索の~」「紛争が日増しに~する」
しんか【真仮】まことのことと仮のこと。 真実と虚偽。Vしんか【真価】物, または人のもっている本当の値打ち。 まことの価値。VI「~を発揮する」
しんか【真果】受精後, 種子の形成とともに子房だけが発育してできた果実。 ウメ・ブドウなど。⇔ 偽果VIIしんか【神化】(1)不思議な変化。(2)神の化育。 神の徳化。 偉大な徳化。(3)神・霊魂となること。(4)神とみなすこと。VIIIしんか【神歌】〔「じんか」とも〕⇒ かみうた(神歌)(3)IXしんか【神火】(1)不思議な火。 人知をこえた原因不明の火。 落雷・噴火などによる出火をいうこともある。(2)神域などで焚(タ)く, けがれのない火。Xしんか【臣下】君主に仕える者。 けらい。 臣。XIしんか【進化】(1)〔evolution〕生物は不変のものではなく, 長大な年月の間に次第に変化して現生の複雑で多様な生物が生じた, という考えに基づく歴史的変化の過程。 種類の多様化と, 環境への適応による形態・機能・行動などの変化がみられる。 この変化は, 必ずしも進歩とは限らない。 また, 生物だけを対象とするにとどまらず, 社会進歩観を背景に社会進化論が生まれ, さらに全宇宙・全物質を歴史的変化の中でとらえる概念にまで拡大される。(2)物事が次第に発達していくこと。⇔ 退化
Japanese explanatory dictionaries. 2013.